明日の京都とは
京都と世界をつなぐ。
伝統と創造をつなぐ。
人と人をつなぐ。
「明日の京都 文化遺産プラットフォーム」は、我々がいま目にするものだけではなく、千年前に想いを馳せ、百年後に思いを巡らせることにより、全ての人々が日々の暮らしの中で京都の歴史の重さを感じ、それをかけがえの無いものとして捉えるようになることを目指します。
わたしたちは、歴史都市京都を
誇りに思っています。
5つの事業領域
文化遺産の保存と継承
文化遺産所有者や行政・研究者・企業・地域市民等が多用な視座から文化遺産の持続可能な在り方を検討、その実現を目指します。
「文化遺産」を災害から守り育てる
文化遺産を自然災害・人為災害から守るための施策の提言と具体化を進めます。
京都の「伝統文化」の保存と活用
無形文化遺産・伝統文化・伝統産業を継承するための仕組みや意義について考究します。
「文化遺産」に関する教育・研究と人材育成
歴史都市京都の文化遺産を取り巻く課題を、解決へと導く若人の育成を目指します。
新たな文化遺産の創造
古都京都の歴史・文化を後世へ継承する文化遺産の創造を目指します。
中長期計画
歴史的建造物を支える伝統技術の継承歴史的建造物や京都の町並み景観を形成する京町家などの木造建造物は、伝統技術による修理を繰り返しながら、今日まで受け継がれてきています。現在、伝統技術に対する需要の減少や材料の確保、後継者問題などにより危ぶまれる伝統技術の振興と継承を図っていきます。
●伝統工芸職人の育成、教育に取り組む大学等との連携
●選定保存技術保持団体(木工、屋根、左官、畳など)との交流・連携
●京都府・京都市との連携
京都の歴史を再現する3次元映像京都常設「文化遺産の保存と継承」、「次世代の育成・教育」を目的として、千年の過去から様々な移り変わりを経てきた京都のまちの変遷を3次元映像で再現。大火により歴史的建造物の多くが灰燼に帰し、そこから復興してきた歴史や各時代の生活について、立体的スケール感を持って学ぶことのできる場の創出を目指します。
●京都常設の展開(3次元映像、文化遺産アーカイブなど)
歴史的建造物の復元戦いや疫病、政治的大変動といった時代の変遷を重層的に留め続けている歴史都市・京都を体感、再認識できるよう、多くの個人、団体の皆さんと協働して歴史的建造物の復元・復活に積極的に取り組んでいきます。
●「羅城門」の復活推進
●羅城門十分の一模型の展示継続
京都盆地への復水京都盆地の全域が市街化され、巨大火災の可能性が高まっている京都。自然災害(直下地震など)による同時多発火災から文化遺産を護るため、桂川からの導水事業と蹴上に届く琵琶湖疏水を利用する利水計画の実現を呼び掛けています。
●京都府・京都市との連携
京都の町なみ保存に係る税制の充実相続税確保や大規模改修費用確保が困難なため、伝統ある旧家や文化的価値の高い町家の保存・居住・営業し続けることが困難な状況です。その抑止策の一つとして、歴史都市京都の町なみを守るため、税制の特例措置の実現を呼び掛けています。
●特定地域内の文化的価値の高い町家に係る相続税を、非課税または減免、猶予する特例措置
●大規模改修費用の確保を容易とする寄付等に係る税制上の特別措置
会長メッセージ
会長
松浦 晃一郎
(第8代ユネスコ事務局長)「明日の京都 文化遺産プラットフォーム」は、我々がいま目にするものだけでなく、千年前に想いを馳せ、百年後に思いを巡らせることにより、全ての人々が日々の暮らしの中で京都の歴史の重さを感じ、それをかけがえの無いものとして捉えるようになることを目指し、2010年(平成22年)10月に発足しました。
以降、京都の世界遺産をはじめとする文化遺産のネットワーク化をはかり、将来へ向けての持続可能な都市創造という観点から、これらが抱える多くの課題を共有し、都市機能や周辺環境を含む「歴史を活かしたまちづくり」に、行政、市民、社寺城、大学、民間企業等が一体となって取り組んでいます。
世界に冠たる歴史都市京都の文化遺産は、先人たちが、千二百年以上の長きに亘って、護り、育んできたものです。こうした時間軸の上に生きる現代の我々には、それらの文化遺産を毀損することなく後世へ継承するとともに、未来に向けてその存在意義を高めていく責務があると考えます。
幾多の戦乱や天災等により、焼失や崩壊の危機に遭遇しつつも、各時代の人々の努力により護られてきた文化遺産を後世へ継承していくため、多くの理解者と賛同者によるネットワークを構築し、文化遺産を護り、育み、新しい文化を創造する取り組みを社会的かつ歴史的なものと位置づけ推進していきます。
この取り組みが布石となり、文化を通じた強い連帯感が日本に、そして世界中に生まれることを期待しております。
まつうら・こういちろう
山口県出身。1937年生まれ。59年4月に東京大学法学部中退、外務省へ入省。61年6月米国ハヴァフォード大学経済学部卒後、経済協力局長、北米局長、外務審議官(先進国サミットのシェルパ兼任)等を歴任。94年に駐仏大使、98年に世界遺産委員会議長。その後、99年11月にユネスコ事務局長(第8代)に就任(〜09年11月)。立命館大学学術博士号取得(11年)。公益財団法人日仏会館理事長(10年〜15年)を経て名誉理事長。アフリカ協会会長(2013~)パソナグループ顧問 他。
役員一覧
会長 |
松浦 晃一郎 | 第8代ユネスコ事務局長 |
副会長 |
土岐 憲三 | 立命館大学特別研究フェロー |
冷泉 貴実子 | 公益財団法人冷泉家時雨亭文庫常務理事 | |
高見 茂 | 京都光華女子大学学長 |
理事 |
赤松 玉女 | 京都市立芸術大学理事長・学長 |
有馬 賴底 | 一般財団法人京都仏教会理事長 臨済宗相国寺派管長 |
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池坊 専好 | 華道家元池坊次期家元 | |
井上 八千代 | 京舞井上流五世家元 | |
内田 隆 | 一般社団法人京都経済同友会代表幹事 | |
大西 祐資 | 株式会社京都新聞社代表取締役社長 主筆 | |
朧谷 寿 | 同志社女子大学名誉教授 | |
金田 章裕 | 京都府立京都学・歴彩館館長 | |
小原 克博 | 公益財団法人大学コンソーシアム京都理事長 | |
千 宗室 | 茶道裏千家家元 | |
田中 誠二 | 公益社団法人京都府観光連盟会長 公益社団法人京都市観光協会会長 |
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田中 恆清 | 京都府神社庁長・石清水八幡宮宮司 | |
塚本 能交 | 京都商工会議所会頭 | |
仲谷 善雄 | 学校法人立命館総長 | |
西脇 隆俊 | 京都府知事 | |
松井 孝治 | 京都市長 | |
松村 淳子 | 宇治市長 | |
湊 長博 | 京都大学総長 | |
宮城 泰年 | 一般財団法人京都仏教会常務理事 聖護院門跡門主 |
|
村田 純一 | 公益財団法人京都文化交流コンベンションビューロー理事長 | |
森 清顕 | 北法相宗宗務長 清水寺執事 教学部長 |
|
吉田 孝次郎 | 公益財団法人祇園祭山鉾連合会顧問 |
監事 |
岡田 博邦 | 一般社団法人京都銀行協会元専務理事 |
坂口 博翁 | 一般財団法人京都仏教会常務理事 別格本山覚勝院名誉住職 |
事務局 |
学校法人立命館 総務部社会連携課 | |
事務局長 志方 弘樹(学校法人立命館 専務理事) |