報告者 :
福島 信夫 氏
(元京都市都市景観部土木担当部長)
開催日 : 平成24年10月16日
場 所 : 立命館大学 朱雀キャンパス
京都において文化遺産と風致保全が重視されてきた経緯を明治維新後の風致保存の議論や昭和初期から現在までの風致地区の運営を通じて紹介された。京都府・市の風致行政が時代の変化に対応しつつ、保存と開発・防災の両立を図ってきたことを説明された。また、「風致」の語の意味や使用例を紐解くことから、西欧とは異なる、日本人にとっての風景の価値、そして「古都京都の文化財」の緩衝地帯である三山の保全について、その課題と将来像について報告がなされた。