体験学習

第4回 「京の七夕 友禅体験学習」

第1日目
開催日 : 平成26年7月30日
場 所 : 田畑染飾美術研究所
 
第2日目
開催日 : 平成26年7月31日
場 所 : 元西陣小学校
 
京都の子どもたちが、地元の伝統工芸である京友禅について学び、体験することを通して、本物を見る目を養うとともに、伝統文化について考える機会を創出することを目的に、今回で第4回となる「友禅体験学習」を開催しました。
 
講師には、江戸時代(文化文政年間)より200年ほど続く友禅染の名門、田畑家の五代 田畑 喜八先生を迎え、京都の軟水が京友禅の発展に大きく影響したことや、その歴史・特徴についてお話いただきました。
 
田畑先生の講義の後は、作業場の様子を見学させていただきました。
まず、田畑染飾美術研究所の2階で、職人の方が生地に色を差している様子を見学しました。この工房では、生地を乾かすために炭火を置いて作業されていますが、現在では、多くの工房が電熱器などを使用するようになり、炭火を用いる工房はほとんどないそうです。使用している炭は、火の粉が散って生地が焼けることのないよう粒子の非常に細かい特別な炭を用いています。
続いて近隣の工場に場所を移し、生地を染める「引染」という工程を見学させていただきました。
 
この企画は今年で4年目を迎えますが、これまで「引染」「水元」「蒸し」など様々な作業を行う工程を見学させていただきました。しかし、見学させていただいた工場が年々閉鎖され、今年見学させていただける工場は、ついに1ヵ所のみとなりました。京友禅の置かれているこのような現状を知るとともに、伝統文化・伝統産業について考えるよい機会になったのではないかと思います。

 
1日目の学習を踏まえ、2日目は、友禅染体験を行いました。
伸子(しんし)を張った生地に、色を差す作業を体験しました。伝統工芸士の先生から説明を受けた後、皆熱心に作業に取り組み、オリジナリティ溢れるハンカチが完成しました。
完成したハンカチは、京の七夕のイベント期間中(8/2-11)堀川会場に展示し、友禅流しの様子を再現します。
 

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