開催日 : 平成24年7月31日
場 所 : 賀茂別雷神社
京都三大祭のひとつ「葵祭」では、二葉葵の葉を1万枚も使用します。しかし、二葉葵の自生地は年々減少していることから「葵祭」の古式に沿った継承が危ぶまれています。明日の京都 文化遺産プラットフォームは、この問題に取組んでいるNPO法人葵プロジェクトと連携し、「葵の森」の再生と、日本の伝統を支える自然と文化のつながりを未来に伝えていく活動を応援するために、この企画に取組みました。
まずはじめに、上賀茂神社の神職の方から上賀茂神社の伝統や歴史についてのお話しを伺い、葵祭が直面している課題や二葉葵を育てる意義を学びました。その後、境内をご案内いただき、葵を育てるための堆肥づくりに挑戦しました。
田中産業さんから堆肥づくりの工程について説明をしていただいた後、境内の落ち葉を拾い、コンポストに入れる作業を体験しました。熱心に作業を行ったので、あっという間にコンポストがいっぱいになりました。集めた落ち葉に水をかけ、そのまま寝かせると堆肥ができるそうです。
次は、和紙葵作りに挑戦です。堂野先生(京都造形芸術大)や学生スタッフの方にアドバイスを頂きながら、和紙葵を作成し、最後にお願い事を書きました。
お願い事を書いた和紙葵はならの小川に飾り、併せて本物の二葉葵も植栽しました。
夜になるとライトアップされ、幻想的な風景が広がります。
二葉葵を育てる活動を通し、文化伝承について改めて考える契機となったのではないでしょうか。