第1日目
開催日 : 平成25年7月24日
場 所 : 田畑染飾美術研究所
第2日目
開催日 : 平成25年7月25日
場 所 : 元西陣小学校
京都の子ども達が、地元の伝統工芸である京友禅について学び、体験することを通して、本物を見る目を養うとともに、伝統文化について考える機会を創出することを目的に、友禅体験学習を開催しました。
講師には、江戸時代(文化文政年間)より200年ほど続く友禅染の名門、田畑家の五代 田畑 喜八先生を迎え、京都のこの地で京友禅が発展した理由、その歴史や特徴などについてお話いただきました。
田畑先生の講義の後は、実際の作業の様子を見学させていただきました。
まず、田畑染飾美術研究所の2階で、職人の方が生地に色を挿す作業を見学しました。生地を乾かすために炭火を置いて作業されていますが、現在では、電熱器などに変わってしまい、炭火を用いる工房はほとんどないそうです。
続いて近隣の工場に場所を移し、生地を染める工程、蒸しの工程を見学させていただきました。
この企画は今年で3年目を迎えますが、この3年の間、毎年1軒ずつ、見学させていただいた工場がなくなっています。京友禅の置かれているこのような現状を知るとともに、伝統文化・伝統産業について、改めて考える機会になったのではないかと思います。
1日目の学習を踏まえ、2日目は、友禅染体験を行いました。
伸子(しんし)を張った生地に、色を挿す作業を体験しました。伝統工芸士の先生から、色のぼかし方などの高度な技術も教えていただき、思い思いのハンカチが完成しました。
完成したハンカチは、京の七夕のイベント期間中(8/3-12)堀川会場に展示し、友禅流しの様子を再現します。