開催日 : 平成27年3月14日(土)
場 所 : 立命館大学朱雀キャンパスホール
参加者 : 450名
ご挨拶 : 松居 米三氏 (四条町大船鉾保存会理事長)
基調講演 : 村井 康彦氏 (国際日本文化センター名誉教授、明日の京都・副会長)
パネリスト :
門川 大作氏 (京都市長)
吉田 孝次郎氏(祗園祭山鉾連合会理事長)
杉本 歌子氏 (奈良屋記念杉本家保存会学芸部長)
畑 正高氏 (香老舗松栄堂主人)
コーディネーター : 坂本 孝志氏(NPO法人京都観光文化を考える会・都草 理事長)
日本三大祭のひとつである祗園祭は、昨年(平成26年)後祭巡行が49年ぶりの復活と、元治元年に本体を焼失した大船鉾が150年ぶりに巡行復帰という、祇園祭史上に残る大きな出来事がありました。 これは、「祗園祭を本来の姿に戻す」という聴衆の強い意志により進められてきたものです。
一方で、祭の変化(回帰)がもたらした社会的な影響も大きく、本シンポジウムは後祭復活から二年目をむかえるにあたり、改めてその評価と祗園祭の未来について考える機会として開催しました。
四条町大船鉾保存会 松居理事長ご挨拶の後、基調講演では村井副会長より「平安京と御霊信仰」という演題で講演を頂き、祗園祭の歴史や山城四堺祭りとの関係、神泉苑での修法、祗園天神社の登場に至るまで、深くその背景に迫りました。
続いてパネルトークでは、畑主人より「山鉾の女人禁制がいつまで守れるだろうと考える。今後は守るだけではなく、模索も必要」と指摘がありました。そして後祭り復活に尽力された吉田理事長より「後祭りでゆったりと回ってもらえる場が自然とできた。それに肉付けしていくのが今年の祭りである」と締めくくられました。