11月7日、京都の世界遺産17社寺城が一堂に会する 世界遺産「古都京都の文化財」ネットワーク会議(第2回)を京都国際会館で開催しました。会議には、世界遺産所有者を始め、研究者、行政関係者など約50名が参加しました。
会議の冒頭では、第1部会の永井規男座長が、「所有者のネットワークの構築」のために必要な共通認識の鍵となるものは、バッファゾーンを付帯しているという点であると述べられ、バッファゾーンの研究会を立ち上げることを提案、採択されました。
続いて、伊藤延男氏(元東京国立文化財研究所所長)より、平成6年に古都京都の文化財として世界遺産に登録された際の指定基準や、その背景を中心にご講演いただきました。
その後、参加者による意見交換が行われ、最後に、松浦会長から行政への注文として、バッファゾーンやそこに隣接した地域の「高さ」だけでなく「デザイン」も世界遺産本体と調和したものであるようしっかりチェックし、注意を払っていただきたいということ、さらにはバッファゾーンの拡大についても検討を要し、これについては行政や研究者さらには文化庁にもしっかりした対応をしていただきたいとの要望を述べられました。また、景観について、最近重要視されているのは、電柱の地中化や広告などであり、全体として世界遺産本体が美しく見えることがポイントであること等が紹介されました。
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