開 催 日:令和5年(2023年)4月18日(火)13時30分~15時30分 ※延期分(当初2月15日に開催予定)
場 所:相国寺承天閣美術館 講堂
開会挨拶:松浦 晃一郎 氏(明日の京都 文化遺産プラットフォーム会長)
分科会報告:増井 正哉 氏(世界遺産ネットワーク会議座長、京都大学・奈良女子大学名誉教授)
基調講演:「世界文化遺産と日本の貢献 -奈良文書と京都ビジョンをめぐって」
西村 幸夫 氏(國學院大學観光まちづくり学部教授)
意見交換
閉会挨拶:土岐 憲三 氏(明日の京都 文化遺産プラットフォーム副会長)
世界遺産「古都京都の文化財」をはじめとする社寺城が一堂に集い、それぞれが抱える共通の課題について情報共有や課題解決の糸口を探る場として団体発足当初より開催しています。
今年度は「継承」をテーマに据え、有形と無形のそれぞれの観点から継承にかかわる問題を捉えるために、本会議の前に二度の分科会を開催しました。
分科会は「明日の京都」内の文化遺産保存計画研究会と連携して開催したもので、世界遺産ネットワーク会議当日には、座長の増井正哉氏より、分科会の内容について報告・共有が行われました。
基調講演では、國學院大學観光まちづくり学部教授の西村幸夫氏より、日本の木造建築の修理技術が世界遺産の国際基準に大きな影響を与えた奈良文書と、世界遺産を守るために地域コミュニティの必要性を説いた京都ビジョンについて実例をもとにお話いただきました。また、京都のまちづくりが地域のコミュニティを大事にしていることを挙げ、明治以降、京都の歴史を守りながら新しいまちづくりを行った京都の価値を世界に訴えてもよいのではないかと述べられました。
参加者からは、地域のコミュニティや出入り業者の存在の重要性を改めて感じていることや、社寺城だけではなく、学識者も加わり絶えず意見交換ができる場を作り、次世代につなげていきたいという声が寄せられました。また、地域社会のコミュニティのなかに拝観者も取り込んでいくなど、コミュニティの新たな在り方も今後考えていけるのではないかといった意見が出されました。
ご挨拶:佐分 宗順 師
松浦 晃一郎 氏
増井 正哉 氏
西村 幸夫 氏
意見交換