日 時:令和6年(2024年)2月13日(火)13:30~15:30
場 所:八坂神社 常磐新殿
参 加 者:61名
講 演:「疫病を鎮めるための祇園神と祇園社と祇園会の祭祀構造」
野村 明義 氏(八坂神社宮司)
特別参拝・拝観: 本殿
明日の京都講座は、文化財所有者が語る連続講座形式で開催しています。2011年に上賀茂神社で開催して以降、今回で14回目を迎えました。
14回目の舞台は「祇園さん」として京都の人々に親しまれてきた「八坂神社」。八坂神社宮司の野村明義氏の講演では、素戔嗚尊と牛頭天王の関係、本殿が今の場所にある由縁、昔の祇園会の姿を紹介。祇園神、祇園社、祇園会(祇園祭)は三位一体にならなければ疫病を鎮めることはできないというお話がありました。また、祇園祭が時代を経て本来の姿から変わってきたことに触れ、世界中の人々から関心を寄せられ、多くの方に祭を見ていただくことになったのはよいが、経済効果ばかり求めていると何のために祭が始まったのか、何のためにこのような祭が伝わっているのかを忘れてしまう。昔の祭とかけ離れた祭になっているため、本来の姿に少しでも戻していきたいと述べられました。
講演後、国宝の本殿にて参拝、巫女による神楽の奉奏、鈴祓いをいただき、最後に神職より本殿の建築様式について説明がありました。
野村 明義 氏