受付を終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。
1万年の歴史を持つ漆と、生命の起源への旅に誘う現代アートが、出会いました。
温かいユーモアと強い社会メッセージを込めた巨大な彫刻を作り、美術館や公共空間をハイジャックし続けるヤノベケンジさん。「SHIP’S CAT」シリーズで、しっとり艷やかな魅力を放っているのが、佐藤さん率いる漆職人チームとのコラボレーションで生まれた作品の数々です。
そもそも漆は、その機能性の高さと美しさから、塗料や接着剤として、日用品や建築、美術工芸など、多岐にわたって使われてきました。縄文時代に遡ることが知られており、江戸時代までは日本各地で生育され、生活必需品でした。現代における漆の可能性に情熱を注いでいるのが、佐藤喜代松商店の佐藤貴彦さんです。
「驚きが文化になる!」をキーコンセプトに、漆・現代アート・伝統をめぐって、お二人の対談を行います。2人の幸せな出会いや共創のご苦労から、ヤノベ流・佐藤流のものづくりや文化の楽しみ方などにお話を展開していきます。
会場は、かつては法衣業を営んでいた商家・千切屋の邸宅、京町家のちおん舎です。
どうぞ、ご参加ください!
<開催概要>
■驚きが文化になる! 漆とアートと伝統の話
・日 時:令和7年(2025年)3月1日(土)15:00~17:00(受付開始14:30)
・内 容:登壇者によるレクチャーと対談
・会 場:京町家ちおん舎 京都市中京区衣棚三条上ル 烏丸御池駅徒歩5分
アクセスはこちら
・参加費:無 料
・定 員:40名(事前申し込み制・応募者多数の場合は抽選)【申込締切:2025年2月25日(火)】
・主 催:明日の京都 文化遺産プラットフォーム
(次世代プロジェクト「コツコツ!日本文化の扉シリーズ」)
※限られたお席での開催となりますので、お申し込み後のキャンセルのないようご協力願います。
※専用の駐車場はございません。付近のコインパーキング等をご利用ください。
<登壇者紹介>
ヤノベケンジ
現代美術作家 京都芸術大学教授 ウルトラファクトリー代表
1965年大阪府生まれ。1990年代初頭より「現代社会におけるサヴァイヴァル」をテーマに大型機械彫刻を制作。21 世紀の幕開けとともに、制作テーマを「リヴァイヴァル」へと移行し、《ジャイアント・トらやん》や《ラッキードラゴン》、東日本大震災後の希望のモニュメント《サン・チャイルド》などを製作。
2017年「船乗り猫」をモチーフにした旅の守り神「SHIP’S CAT」シリーズを制作開始。2024年生命の旅をテーマとする巨大インスタレーション《BIG CAT BANG》を製作。
美術の起源や存在意義を問い、環境と相互作用をもたらす作品を制作し続け、世界各地で展開している。
佐藤 貴彦
株式会社佐藤喜代松商店 代表取締役
1975年京都市生まれ。1921年(大正10年)に京都で漆屋として創業した佐藤喜代松商店の4代目。伝統的な漆精製技術を継承する傍ら、自ら漆を科学的に研究し、新たな漆の用途開発を続けている。建築や自動車、靴、金属工具、アーティストたちの作品など、革新的かつ幅広いジャンルのものづくりに携わる、漆のスペシャリスト。
鎧司(よろいし)としての顔も持ち、漆塗師として古代王朝からの技術継承や日本文化保存活動にも従事している。
(ナビゲーター)
森田瑞穂 有限会社インタークエスト主任研究員、一般社団法人Team D.I.代表理事
※この企画は、事前申し込み制です。応募者多数の場合は抽選となります。
【申込締切:2025年2月25日(火)】
■「コツコツ!日本文化の扉シリーズ」とは
コツコツ!は、扉をたたく音。地道に続けることの価値も含んでいます。このシリーズでは、日本の伝統文化にかかわるさまざまな扉を用意。リアルあるいはオンラインのレクチャー、ワークショップやフィールドワークなど、テーマに応じて開催形式も変わります。年に2〜4回の開催を予定、このシリーズの対象は子供から大人まで。参加者の皆さまをあたたかく迎え、目線を合わせながら一緒に文化を体感し、学び、次世代に繋ぐ流れを創ります。