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「大船鉾の復興~祇園祭山鉾巡行の今日と明日~」

更新日:2013年3月16日

パネリスト :
  市田 ひろみ氏 (服飾評論家)
  畑 正高氏(香老舗松栄堂主人)
  大角 安史氏(京都青年会議所2011年度理事長)
  吉田 孝次郎氏(祇園祭山鉾連合会理事長)
 
コーディネーター :
  坂本 孝志氏(京都観光文化を考える会・都草理事長)
 
開催日 : 平成25年3月16日
場 所 : 立命館大学朱雀キャンパスホール
参加者 : 400名
 
 
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平成25年3月16日 シンポジウム「大船鉾の復興~祇園祭山鉾巡行の今日と明日~」を立命館大学朱雀キャンパスで開催しました。会場ロビーには、祇園祭によせた詩を記した市田ひろみ氏の書や大船鉾の御神体衣装などが展示されました。
 
冒頭に、松居米三氏(四条町大船鉾保存会)が、「大船鉾は、元治元年(1864年)の大火により焼失して以来、再興することなく現在に至っている。平成21年に祇園祭の山鉾行事がユネスコの無形文化遺産に登録され、その中に大船鉾も含まれていたことから、復興に向けての機運が一気に高まり、保存会を中心に復興が進められた。大船鉾焼失後150年という節目の年である平成26年には、大船鉾の姿を皆さまにお見せできると確信している」と述べられました。
 
続いて、大船鉾の復元・設計に関わった末川協氏(建築設計士)は、山鉾の構造の実測調査や残された懸想品からの作図の経過を説明されました。
 
パネルディスカッションでは、祇園祭に関係の深い4名のパネリストが登壇されました。畑正高氏(香老舗松栄堂主人)は、10歳の時に長刀鉾のお稚児さんをつとめた経験を話され、お囃子を披露されました。市田ひろみ氏(服飾評論家)は、「ヨーロッパの祭と違い、日本の祭は祈りが基本にあるので、後祭の復活の際には演出家など呼ばず、町衆の気持ちを反映するような巡行を願っている」と述べられました。大角安史氏(公益社団法人京都青年会議所2011年度理事長)は、「京都青年会議所の60周年の記念の年に、大船鉾の胴体部分を寄贈した際、公益社団法人であるにも関わらず、特定の団体だけ支援するのかという批判もあったが、祇園祭の活性化が、京都の町の活性化に繋がるという思いの下、決断した」と話されました。吉田孝次郎氏(祇園祭山鉾連合会理事長)は、「後祭単独の巡行を行うにあたって課題も多いが、後祭の復活は、祭本来の意味を捉えなおすよい機会になる。また、大船鉾を歓迎する形で、先祭と後祭の分離ができたらいいと考えている」と述べられました。
 
シンポジウム終了後、登壇者全員が会場ロビーに立ち、後祭復活のための署名・大船鉾復興のための募金を呼びかけました。また、当日行ったアンケートでは、大船鉾の復興を後押しする多くの市民らの声が寄せられました。
 

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