世界遺産ネットワーク会議

第3回 世界遺産「古都京都の文化遺産」ネットワーク会議

開催日 : 平成26年2月6日
場 所 : 立命館大学朱雀キャンパス
 
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京都の世界遺産17社寺城が一堂に会する、世界遺産「古都京都の文化財」ネットワーク会議(第3回)が、2月6日に立命館大学朱雀キャンパスで開かれた。会議には、世界遺産所有者を始め、研究者、行政関係者など約60名が参加した。
 
第1部では、世界遺産所有者の共通課題であるバッファゾーンについての勉強会を開催した。バッファゾーンという言葉はよく知られているが、設定の経緯やその範囲、意義・目的について、必ずしも正確に理解されているとはいえない。今回、世界遺産所有者と行政、研究者が集まって、「バッファゾーンとは何か」ということから勉強する初めての場をもった。
 
現在は、世界遺産の推薦・登録に欠くことのできない要件となっている「緩衝地帯」ではあるが、1992年に世界遺産条約を批准するまで、日本の文化財保護法・制度の中に「緩衝地帯(バッファゾーン)」という概念はなかった。そのことを含め、「文化遺産のバッファゾーンはなぜ必要と考えられているか」というテーマで、宗田好史氏(京都府立大学教授)による講演が行われた。
 
続いて、バッファゾーンの領域を示した世界遺産ごとの地図を見ながら、各登録資産を構成する建造物、庭園の内容について改めて確認し、1つの社寺を取り上げてのケーススタディを行った。周辺地域の用途規制(用途地域、高度地区、風致地区等)やデザイン規制について、京都市文化財保護課および景観政策課の各担当者から説明がなされた。当日の勉強会を第1回として、定期的に勉強会を開催することについて承認された。
 
第2部では、世界遺産登録20周年を迎えるにあたり、次年度に予定している幾つかの事業についての説明と協力が依頼された。
 
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