フォーラム

第6回フォーラム「羅城門~未来への遺産を考える~」を開催しました

開催日 : 平成28年12月21日
場 所 : 立命館大学朱雀キャンパスホール
参加者 : 450名

 

基調講演 : 村井 康彦氏(国際日本文化研究センター名誉教授)
経過報告 : 土岐 憲三氏(立命館大学教授)
半  能 : 金剛 龍謹氏 他(金剛流若宗家)

パネルトーク  : 
宮田 亮平氏(文化庁長官)
門川 大作氏(京都市長)
松浦 晃一郎氏(前ユネスコ事務局長)
コーディネーター : 山本 壮太氏(古典の日推進委員会ゼネラルプロデューサー)

 
11月21日に平安京羅城門1/10復元模型が京都駅前に設置、披露されました。かつての王城の地、京都の新たなシンボルとなることが期待される中、第6回フォーラム「羅城門~未来への遺産を考える~」が開催されました。
 
基調講演では、「幻の羅城門とその復元」を演題に村井康彦氏(国際日本文化研究センター名誉教授)が、羅城門のモデルとなった唐の長安と羅城門の大きな違いの一つ、羅城門に城壁がなかった理由について「山河が襟や帯のように連なって自然に城をなしている」という桓武天皇の勅にあるように、人々の生活が周囲の山河に守られているという古代人の自然観が根底にあり、城壁で守る必要性を認めない強い意志を感じられる、と述べらました。
続いて、土岐憲三氏(立命館大学教授)より、平安京羅城門1/10復元模型をJR京都駅北口広場に移設・展示した経緯の報告と、この事業は実物大の羅城門復活の一里塚であることが講じられました。
次に観世信光作、室町時代の謡曲「羅生門」が金剛龍謹様(金剛流若宗家)方の半能によって上演されました。羅城門のセットから鬼神が出てくる様は謡がない事も相まって得体の知れない不気味さを示すのに効果があると言われています。
 
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最後に、山本壮太氏(古典の日推進委員会ゼネラルプロデューサー)コーディネートのもと、「未来への遺産を考える」をテーマに宮田亮平氏(文化庁長官)、門川大作氏(京都市長)、松浦晃一郎氏(前ユネスコ事務局長)をお迎えしパネルトークが行われ、文化財の保存と継承についてそれぞれの立場・経験からのお話を伺いました。
宮田亮平氏は、「日本遺産認定制度において、各地方団体は京都での成功事例を参考にして頂きたい」と制度の活用と有効性について述べられ、門川大作氏は「京都市の景観条例においては、借景を乱す建築物や建築計画、屋外広告物にも規制をかけている。長い時間をかけて進めるこの活動は、50年後に京都の素晴らしい景観となっていることでしょう」と文化を基軸にまちづくりや都市運営への取り組みを述べられました。松浦晃一郎氏は「日本は木の文化であり、木は経年劣化や災害にも弱い素材である。今後、日本としては木造建築物の修復・復元を担う専門家養成が課題」と現在の世界遺産条約が西洋の(石の)文化を念頭に置いた条約であることを元に述べられました。
 
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