「コツコツ!」は、扉をたたく音。地道に続けることの価値も含んでいます。当シリーズでは、日本の伝統文化にかかわるさまざまな扉をご用意。途絶えつつある伝統文化や失われた歴史的建造物など、幾千年前にまで想いを馳せて百年後を考える、次世代に「つなぐ」プロジェクトを実施しております。
今回のテーマは、「京の大仏の復活」。大河ドラマ「豊臣兄弟!」がはじまることで話題でもある豊臣秀吉の命により造立され、「京の大仏つぁん」と呼ばれ民衆に親しまれてきた方広寺の約19mもある毘盧遮那仏坐像(京の大仏)は、歴史・宗教的背景を象徴するかつての都のシンボル的存在でした。
しかし、災害と不運の連続に翻弄され、その姿は歴史の中で幾度も焼失していきました…。
醍醐寺の義演は、「日本六十余州の山木ただ三時のあいだに相果ておわんぬ(日本中から集めた大量の木材がたった6時間程度で燃え尽き、その姿は変わり果ててしまった)」と言うほどに当時多大な被害であったことがうかがえます。
今回、その大仏殿の跡地でもある「京都国立博物館」を会場に、こういった災害による消失を「歴史都市防災」と「都市地域デザイン」などの観点から紐解いていくと同時に、かつて都に鎮座していた京の大仏をAR(拡張現実)技術により復活させる意義とその実現内容についても考察してまいります。
<開催概要>
日 時:2026年1月25日(日)
[シンポジウム]午前10時~12時(受付開始9:30)
[記者発表会]午前12時~12時30分
会 場:京都国立博物館 平成知新館BF1「講堂」
〒605-0931 京都市東山区茶屋町527
参加費:1,000円
(観覧チケット付き:【新春特集展示 うまづくしー干支を愛でるー】)
定 員:100名(申込み先着順)
主 催:明日の京都 文化遺産プラットフォーム
ご協力:DNP大日本印刷
※限られたお席での開催となりますので、お申し込み後のキャンセルのないようご協力願います。
〈登壇者〉
■竹下 繭子(Mayuko Takeshita)
京都国立博物館 学芸部研究員(彫刻) 教育室 主任研究員
専門は仏教彫刻史、文化財学。飛鳥・奈良時代の仏教美術について、東アジアや西域からの文化の伝播・受容というテーマで研究。
地域や時代、指定・未指定を問わず、現在まで守り伝えられてきた仏像に幅広く向き合い、次世代に繋ぐべく、京の大仏復活プロジェクトでは仏像監修者として活躍中。
【主要業績】
「唐文化の受容と石位寺石仏」『仏教芸術』第2号 仏教芸術学会 2019年3月
「鑑真和上像の服制と道宣の着衣論」『仏教芸術』310号 仏教芸術学会 2010年5月
■吉田 武雄(Takeo Yoshida)
豊国神社 宮司
豊臣秀吉公を祀り、北政所おね様を祀る 貞照神社も鎮座し、出世開運・良縁成就の神様として 崇敬されている京都国立博物館と方広寺に隣接する豊国神社の宮司。
神社正面には伏見城の遺構と伝わる国宝唐門がそびえ、重要文化財「豊国祭礼図屏風」「名物骨喰藤四郎」など多数の宝物を所蔵。
■益田 兼房(Kanefusa Masuda)
国際ICOMOS 文化遺産防災学術委員会ICORP委員
国際ICOM 文化遺産防災委員会DRMC委員
国際ブルーシールド日本準備委員会委員
立命館大学 COE推進機構教授
文化庁の調査官として最初に文化遺産を担当し、「古都京都の文化財」などの登録に携わった。現在は文化財防災学をはじめ世界遺産のバッファゾーンなどを研究。
■金 度源(Kim Dowon)
立命館大学理工学部准教授
立命館大学衣笠総合研究機構歴史都市防災研究所の准教授/博士(工学)。環境都市工学科に所属。
歴史都市防災と都市地域デザイン、都市や地域文化の科学的な検証と持続可能なまちづくりをテーマに研究。
〈記者発表会〉
・プレスリリース
明日の京都文化遺産プラットフォームによる「京の大仏AR復活」実施概要を発表。
1595年(文禄5年)に豊臣秀吉の発願により造られ、方広寺(現:大仏殿跡緑地公園)に存在した全長19メートルの毘盧遮那仏(幻の京の大仏)をAR(拡張現実)により現代によみがえらせるプロジェクトに挑戦します。現地で誰もが「幻の京の大仏」を体験できる運用実現を目指し、新たな文化観光資源の創出と、災害で失われた歴史から文化財防災の必要性を伝えます。
・クラウドファンディングの実施
史実・研究に基づく復元を募るためクラウドファンディングに挑戦します。先人たちが大仏建立の際に託した「一枝の草・一握りの土」の精神と同様に、皆さまのご支援でプロジェクトの実現を叶えていただけますと幸いです。
〈観覧チケット情報〉
※今回ご参加のみなさまには↓こちらの観覧チケットが付きますので、
お時間のゆるされる方はぜひとも併せてご観覧ください。

詳細はこちらをご確認ください
『新春特集展示 うまづくし—干支を愛でる—』
